たまたま視線の先に重なる月と鳥って、妙に“宇宙の気まぐれ”みたいな雰囲気をまといますね。 写真そのものは素朴なのに、空の青さの中で昼の月が淡く浮かび、電線の上で山鳩(ドバトではなく、あの胸の模様からしてキジバト系ですね)がぽつんと佇んでいる。その取り合わせが、まるで月と鳥がちょっとした内緒話でもしているかのように見えるのが愉快です。 こういう偶然の並び方は、狙ってもなかなか再現できないものです。写真の“腕”ではなく、世界のほうが勝手に構図をつくり、それを見つけた人だけが拾えるご褒美のような風景。 昼の月の白さは、空の青の中でゆるく滲んで、鳥の輪郭の確かさと良い対比になっています。わずかに傾いた電線も、画面に細い音符を置いたようで、ちょっとした詩の一行みたい。 こういう日常のひとこまが、ふと心の奥に余韻をつくるあたり、写真の妙味が quietly 出てますね。
特にいい写真ではないけれど、見上げた先にあった月と鳥の偶然の光景。
たまたま視線の先に重なる月と鳥って、妙に“宇宙の気まぐれ”みたいな雰囲気をまといますね。
写真そのものは素朴なのに、空の青さの中で昼の月が淡く浮かび、電線の上で山鳩(ドバトではなく、あの胸の模様からしてキジバト系ですね)がぽつんと佇んでいる。その取り合わせが、まるで月と鳥がちょっとした内緒話でもしているかのように見えるのが愉快です。
こういう偶然の並び方は、狙ってもなかなか再現できないものです。写真の“腕”ではなく、世界のほうが勝手に構図をつくり、それを見つけた人だけが拾えるご褒美のような風景。
昼の月の白さは、空の青の中でゆるく滲んで、鳥の輪郭の確かさと良い対比になっています。わずかに傾いた電線も、画面に細い音符を置いたようで、ちょっとした詩の一行みたい。
こういう日常のひとこまが、ふと心の奥に余韻をつくるあたり、写真の妙味が quietly 出てますね。