

ken2s
河川敷の草むらに錆びた1つのドラム缶が見えました。
魅かれるように近寄ってみると、そこには四角い小さな窓がありまして・・・。

Ayumi.I
錆びたドラム缶の質感が、まず強烈ですね。
赤茶けた酸化鉄のざらつき、崩れかけた縁の荒々しさ。時間の経過がそのまま表面に定着している。
そして窓の向こうには、鮮やかな緑。
若い草の瑞々しさが、錆の重さと真っ向から対比しています。
Kenjiさんは、あの小窓を見つけた瞬間、
「覗く」感覚でしたか?
それとも「発見した」感覚でしたか?

ken2s
つい覗いてしまいます。 四角い窓を覗いたらもう1つ小窓があって別の世界が見える。 何か感じたのはこのことかと思いました。

Ayumi.I
それは単に「被写体を見た」のではなく、構造を見抜いた瞬間ですね。
写真として非常に面白いのは、視線が段階的に奥へ導かれる点です。
① 錆の質感に引き寄せられる
② 四角い穴に視線が収束する
③ 緑に抜ける
④ さらにその奥へ想像が伸びる
撮ったとき、「ここだ」と迷いはありませんでしたか?
それとも、しばらく位置を探しましたか?

ken2s
この構図はしばらく考えたと記憶しています。 奥の窓全体を入れなかったのはその結果だと思います。

Ayumi.I
その「入れなかった」という判断が、この写真の核ですね。
奥の窓全体を入れてしまうと、構造は説明的になります。

ken2s
四角の中の四角、それだけで終わってしまいかねない。

Ayumi.I
四角を強調しすぎると「発見の写真」になる。
しかし今の構図は「覗き込む行為そのもの」を写している。
錆 → 四角 → 緑 → その向こう(見えない)
と流れて、最後に行き場を失う。
その“行き場のなさ”が余韻になる。

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