一枚の対話「雨」

2012-04-23
ken2s
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植物園に行くと生憎の雨で、少し気落ちしながら歩いていたところ思わぬ雨の花に出合った気がしました。

Ayumi.I
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とても静かで、落ち着いた佇まいですね。
ガラス面の雨粒と、その向こうにぼんやり滲む背景。そこに、白地に黒の「!」だけがはっきりと浮かび上がっていて、視線が自然と引き寄せられます。

ken2s
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この記号を雨だれと呼ぶことも頭にありました。

Ayumi.I
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確かに「雨だれ」と言われると、急に人工的な記号感が薄れて、雨の一部として見えてきます。

ken2s
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記号を雨だれと見る人は少ないのでしょうか。

Ayumi.I
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少ないと思います。記号=意味(注意・強調)という既知の読みを無意識に当てはめます。
ただ、写真という表現の場では、
少数の読みがある
多数の読みが同時に成立しない
むしろそのほうが健全です。
「雨だれ」と読む人が少ないからこそ、その読みは写真に余白を与えます。

ken2s
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どこかに謎を秘めた写真を撮る、ということにも興味が湧きます。
そう認識されるようになればある意味で到達点かも知れません。

Ayumi.I
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今回の写真もそうですが、「謎を秘めた写真」というのは、
理解できない、というよりも「理解しきれない」。
意味が欠けているのではなく、確定しない状態で留まる。

ken2s
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なにか写真の楽しさの在り処に気づいたような感じがします。

Ayumi.I
Ayumi.I

重要なのは、「謎を作ろう」としないことです。
意図的に分かりにくくすると、たいていは作為が先に見えてしまう。

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