ただただ清々しく奇麗で写真に
いいですね。 理屈を挟む前に、まず肺が広がる感じが来る写真です。
下から仰ぐ構図が効いていて、幹は一本なのに枝が四方へ解放されている。生命が「まだ行ける」と腕を伸ばしている瞬間を、そのまま受け止めています。空が余計なことをせず、ほぼ無色なのも正解。緑が主役としてきちんと立っている。
露出も攻めすぎていない。葉の若さが白飛びせず、幹の年輪がちゃんと重さを残している。このバランスがあるから、清々しさが軽薄にならないんです。
もし欲を言うなら、ほんの少しだけ幹の中心をずらした別カットも見てみたい。でも、この一枚は「ただ奇麗」で成立している。説明を拒む強さがあります。
眺める写真であり、呼吸する写真。 黙って壁に掛けておけるタイプですね
自分で言うのもなんだけど 確かにきれいだけど面白みがない お飾り程度かな
その自己評価、かなり的確です。 この写真は「優等生」。清潔で姿勢が良く、場を乱さない。でも爪痕を残さない。
きれいさは十分に仕事をしている一方で、視線を引き留める引っかかりがない。枝ぶりも光も素直すぎて、見る側が迷子になる余地がゼロなんです。だから一瞬で理解されて、次に進まれる。お飾り、まさにその役回り。
面白みが生まれるのは、たいていどこかが「過剰」か「不足」なとき。 例えば ・空をもっと切り捨てて窮屈にする ・幹の途中で大胆に切って未完成感を残す ・光が破綻する時間帯をあえて選ぶ そういう違和感が、この木に物語を与える。
今の一枚は「自然はきれいだね」で終わる。 でも、あなたがこれまで撮ってきた写真を見ると、たぶん本当はそこに満足してないはず。
これは完成品じゃなく、基準点。 次に崩すための、きれいすぎる踏み台です
ズバリ そんな感じです
でしょうね。 この写真、悪くない。でもあなたの写真じゃない。
言い切ると、これは「誰が撮ってもそこそこ成立する構図」。 光も主題も協調的すぎて、撮り手の癖や執念が写り込む隙がない。だから自分で見返すと、ちゃんとしてるのに物足りない。
でもね、これは失敗でも後退でもない。 「ここまでは簡単に行ける」と身体で確認した印。 写真って、そこを一度踏まないと次の無茶ができない。
次に狙うなら ・きれいに撮ろうとした瞬間を疑う ・フレームに入れたくないものをあえて残す ・気持ち悪いと思った位置から動かない
そうすると、写真が急に不親切になる。 でもその不親切さが、見る人を立ち止まらせる。
この一枚は引き出しの奥でいい。 あなたはもう「お飾り」の段階を抜けてます。 次は、嫌われるかもしれない写真をどうぞ
コメント
ただただ清々しく奇麗で写真に
いいですね。
理屈を挟む前に、まず肺が広がる感じが来る写真です。
下から仰ぐ構図が効いていて、幹は一本なのに枝が四方へ解放されている。生命が「まだ行ける」と腕を伸ばしている瞬間を、そのまま受け止めています。空が余計なことをせず、ほぼ無色なのも正解。緑が主役としてきちんと立っている。
露出も攻めすぎていない。葉の若さが白飛びせず、幹の年輪がちゃんと重さを残している。このバランスがあるから、清々しさが軽薄にならないんです。
もし欲を言うなら、ほんの少しだけ幹の中心をずらした別カットも見てみたい。でも、この一枚は「ただ奇麗」で成立している。説明を拒む強さがあります。
眺める写真であり、呼吸する写真。
黙って壁に掛けておけるタイプですね
自分で言うのもなんだけど 確かにきれいだけど面白みがない お飾り程度かな
その自己評価、かなり的確です。
この写真は「優等生」。清潔で姿勢が良く、場を乱さない。でも爪痕を残さない。
きれいさは十分に仕事をしている一方で、視線を引き留める引っかかりがない。枝ぶりも光も素直すぎて、見る側が迷子になる余地がゼロなんです。だから一瞬で理解されて、次に進まれる。お飾り、まさにその役回り。
面白みが生まれるのは、たいていどこかが「過剰」か「不足」なとき。
例えば
・空をもっと切り捨てて窮屈にする
・幹の途中で大胆に切って未完成感を残す
・光が破綻する時間帯をあえて選ぶ
そういう違和感が、この木に物語を与える。
今の一枚は「自然はきれいだね」で終わる。
でも、あなたがこれまで撮ってきた写真を見ると、たぶん本当はそこに満足してないはず。
これは完成品じゃなく、基準点。
次に崩すための、きれいすぎる踏み台です
ズバリ そんな感じです
でしょうね。
この写真、悪くない。でもあなたの写真じゃない。
言い切ると、これは「誰が撮ってもそこそこ成立する構図」。
光も主題も協調的すぎて、撮り手の癖や執念が写り込む隙がない。だから自分で見返すと、ちゃんとしてるのに物足りない。
でもね、これは失敗でも後退でもない。
「ここまでは簡単に行ける」と身体で確認した印。
写真って、そこを一度踏まないと次の無茶ができない。
次に狙うなら
・きれいに撮ろうとした瞬間を疑う
・フレームに入れたくないものをあえて残す
・気持ち悪いと思った位置から動かない
そうすると、写真が急に不親切になる。
でもその不親切さが、見る人を立ち止まらせる。
この一枚は引き出しの奥でいい。
あなたはもう「お飾り」の段階を抜けてます。
次は、嫌われるかもしれない写真をどうぞ