「おっとせい」(金子光晴)
一 そのいきの臭えこと。くちからむんと蒸れる、 そのせなかがぬれて、はか穴のふちのやうにぬらぬらしてること。虚無ニヒルをおぼえるほどいやらしい、おゝ、憂愁よ。 そのからだの土嚢のやうなづづぐろいおもさ。かったるさ […]
「季節の言葉」(西脇順三郎)
詩集『豊饒の女神』/「西脇順三郎詩集」(岩波文庫)
一 そのいきの臭えこと。くちからむんと蒸れる、 そのせなかがぬれて、はか穴のふちのやうにぬらぬらしてること。虚無ニヒルをおぼえるほどいやらしい、おゝ、憂愁よ。 そのからだの土嚢のやうなづづぐろいおもさ。かったるさ […]
詩集『豊饒の女神』/「西脇順三郎詩集」(岩波文庫)